
50代で離婚してから5年が過ぎました。
当時は専業主婦で子ども3人+親を在宅介護中で「これからどうするの?」と不安だらけでしたが、5年が過ぎ、落ち着いた生活ができるようになりました。
- 50代の専業主婦がどんな理由で離婚したのか
- 50代で離婚するにはどんな準備が必要なのか
- 50代で離婚した後はどんな生活をしているのか
私が50代で離婚の危機に立たされていた時に、知りたかった情報はネットにありませんでした。あの頃の私と同じ思いをしている人に届けられるよう、私の経験を記録しています。

50代、専業主婦で離婚を考えている方の役に立てたらうれしいです。
50代離婚の理由と経緯

50代専業主婦、子3人、親を在宅介護中に、夫から離婚宣告されました。
理由は「夫の不倫」ですが、これは私が調べてわかった事実です。
夫の離婚理由は「セックスレス、家に居場所がない、楽しくないから離婚したい」でした。
離婚の理由は夫の不倫
夫は不倫の常習犯です。
過去に何度も話し合い、再構築を試みるも裏切られること数回。もうとっくに諦めていました。
なので「たび重なる夫の不倫に嫌気がさして離婚?」ってことではなく、夫自身が不倫相手と一緒になりたくて家庭を捨てたということです。
夫が離婚を言い出した時には、自分が不倫していることは隠してましたし、結局最後まで認めることはありませんでした。
なぜ夫が不倫していることがわかったかと言うと、『妻の感』と『不倫の証拠を集めたから』です。
離婚の経緯
- 夫からの離婚宣告
- 夫が家を出る(別居生活開始)
- 弁護士に離婚相談
- 離婚の公正証書作成
- 不貞行為・慰謝料請求の手続きを弁護士に正式依頼
- 離婚届け提出
- 離婚成立後、不倫相手に不倫行為の慰謝料請求
- 不倫相手から慰謝料の振込完了
夫からの離婚宣告から夫が家を出るまでの期間は1ヶ月。
別居生活は1年。不倫相手への慰謝料請求は初回相談から約2年後に振り込み完了しました。
離婚の準備
- 不倫の証拠集め
- 依頼する弁護士探し
- 在宅介護中の親の世話と介護施設探し
- 自分の仕事を探して就職
- 離婚に関する手続き各種
離婚を有利にすすめるための準備をしました。
不倫の証拠探し=夫の不貞行為を直視するってことなので、私についていた嘘があらわになり、裏切られた悔しさやみじめさで、心が擦り切れそうになりました。
でも、ここで諦めたり、中途半端な状態で終わらせたりしたら、離婚してから絶対後悔すると思って、自分なりに納得できる離婚をするために突き進みました。
同時に親の体調が悪くなり入院、自宅に戻れないほど悪化したので、急遽介護施設を探すことになり、こちらもまた大変でした。

納得のいく離婚をして、生活が落ち着くまでは、想像していたより何倍も時間がかかりました。
50代離婚後の仕事の話

長い間、専業主婦だったので、まずは仕事探しから始めました。
学歴、資格、経験なし。あるのは自動車の運転免許と健康な体だけ。
主婦歴が長く、50代の私でもできる仕事はあるのかな?と不安でしたが、探してみると50代でもOKの求人は結構ありました。
短時間パートからスタート
別居中 | ホテルの客室清掃パート |
離婚後 | ホテルの客室清掃パート+高齢者宅配弁当配達のWワーク |
現在 | ホテルの客室清掃正社員 |
『外に働きに出る生活』が数十年ぶりだったので、社会復帰のリハビリと思い、5時間のパートから始めました。
最初は不安もありましたが、働きはじめればなんとかなるもので、仕事のある生活にも慣れ、『50代でも働けるな。』とちょっと自信もついてきました。
パートからダブルワークへ
1年がたち、短時間パートでは収入が不安なので、Wワークを始めました。
週6働いていたのですが、メインのパートが5時間勤務だったこともあり、体力的にも精神的にも苦痛なく働けました。
また、まったく違う職種だったので、楽しみながら働けていたのもよかったです。
どちらの職種も年齢制限はなく、健康な体と運転免許があればできる仕事で、実際に私よりも年上の人がいたので『50代からでもまだまだ働ける!』を実感しました。
パートから正社員になる
働き始めて3年がたち、パートだった『ホテルの客室清掃』から正社員にならないか?という話があったので、Wワークを辞めて正社員になりました。
勤務時間も8時間になり、時給ではなくなり、年2回のボーナスももらえるようになったので、仕事面では安定しています。
50代パートと正社員の月収は?
パート(5時間×週5回) | 手取り12万円前後 |
Wワーク(5時間×週5回+8時間×週1回) | 手取り15万円前後 |
正社員(8時間 21日勤務) | 手取り21万円前後+年2回賞与あり |
月収は残業ありなしで変わりますが、平均するとこんな感じです。
客室清掃パートは忙しいと毎日残業で手取り20万円近くなることもあるのですが、コロナ禍で稼働が下がり給料も少なくなったのでWワークを始めました。
今は正社員なので安定しています。
仕事は楽しい。ずっと働いていたい
専業主婦が長かったので、外に働きにでることに不安でしたが、働き始めたら楽しかった。
仕事の達成感とか、同僚との交流とか、家庭以外に居場所があるとか、専業主婦時代に忘れていた感覚を思い出しました。
女だらけの職場なので、いろいろあるけど、それも含めて楽しんでいる。
正社員の定年は60歳だけど、引き続きパートで働けるので、体力の限界までずっと働いていたい。

今までの経験が役に立つ職場が絶対ある。
離婚後のお金の話

公正証書と慰謝料
夫が家を出て行ったので、夫名義の戸建てにそのまま住んでいるので住居費0円。養育費あり。
家とお金に関することはすべて公正証書をつくってあります。
不倫相手からの慰謝料も振込完了しました。
金銭的なトラブルが原因の離婚ではなかったし、夫が早く離婚成立させたくてうずうずしていたので、私の希望はある程度通すことができました。
離婚後5年、親は亡くなり、子どもは独立
離婚話しがでた5年前は、認知症の親と同居して、末っ子はまだ小学生、そして私は専業主婦。
ホントに離婚して生活が成り立つの?と不安でしたが、離婚から5年経ち、親は離婚後1年で亡くなり、子どもたちも成長し、上2人は独立、残るは高校生の末っ子のみとなりました。
家から人が減ると出費も減ります。
私が元気で働けてるうちはなんとかなりそう。心配するほどのことじゃなかった。
離婚してから5年間、特にお金の心配をすることなく、楽しく生活できています。

「なんか普通に幸せ。」と感じる毎日が続いています。
離婚後の気持ちの変化

50代で離婚を考えたとき、一番最初に思い浮かぶのはやはり経済的不安と孤独感。
不倫常習犯でも、経済的に、精神的に、世間的に、居ると居ないとでは違うんじゃないか?そう思ってました。
確かに、居ると居ないとでは雲泥の差がありました。
家庭内から「嘘」が消え、疑う必要がなくなった
不倫してる人は基本嘘つき。
何が本当で何が嘘か、いつも夫の言動を疑っていました。
最初は愛情からですが、最終的には自分が騙されて傷つかないための防御。
疑う生活はとてもストレス。嘘がない生活はそれだけでこんなにも気持ちがラクになるんだと実感しました。
孤独を感じるより、自由を満喫できた
別居してすぐに感じたのは、圧倒的自由でした。
寂しさや不安はもちろん、不便さも必要性も感じず、ただただ自由。ストレスフリーの生活が続いています。
「私にとって夫とはなんだったのだろうか?」と疑問に思うほどに快適に自由を満喫しています。
酒とタバコ代0円、夫がいないと出費が激減
無趣味で食事にも文句を言わず、おしゃれもせず、賭け事も借金もしない夫。一見お金がかからない人に思えるけど、実はめっちゃお金のかかる人でした。
毎日晩酌するので酒代、1日1箱半は吸うタバコ代、誘われるがままに入っていた複数の生命保険代、会社から支給される交通費よりも多いガソリン代、節約を知らない夫がいることで発生する無駄な光熱費。
夫が居ないとびっくりするほど出費が激減しました。

結局、離婚してから今まで何の不安も感じていません。
離婚後5年、不安・寂しさ・ストレスゼロ
結婚しているときは、小さなストレスが積み重なり、息をするのも苦しいくらいの毎日でしたが、離婚したら「ため息と独り言」がなくなり、息をするのがめっちゃラクになりました。
経済的にも、精神的にも、世間的にも、居なくても大丈夫ということがわかりました。一人になったけどぜんぜん寂しくありません。むしろスッキリ。
50代で離婚するメリット・デメリット

仕事と子育ての両立の悩みが少ない
50代離婚のメリットの1つは、子どもが成長していることです。
当時長男はすでに成人していて社会人、次男は19歳専門学生。
末っ子だけ年が離れていたので小学校高学年でしたが、ひとりで留守番ができない年齢ではないので、仕事と子育ての両立という悩みはありませんでした。
兄二人が末っ子のフォローもしてくれたり(運動会や行事に参加)就職してからは家に生活費も入れてくれたので、離婚して困ったことも、悩んだこともありません。
残りの人生をストレスフリーで過ごせる
そして何よりも素晴らしいメリットは、ストレスがまったくないことです。
残りの人生をストレスなく暮らせることが、50代で離婚した最大のメリットです。
離婚して夫がいなくなっただけではなく、夫側の人間関係とスッパリ縁が切れるということです。
義親の介護、親戚付き合い、冠婚葬祭、その他もろもろがゼロになりました。かかるお金もゼロになりました。ストレスもゼロになりました。最高。
50代離婚は子育てよりも親の介護が大変
50代離婚のデメリットがあるとすれば、親の介護問題ではないでしょうか。
私自身が三人兄妹の末っ子なので、親も高齢で認知症。同居介護していたので、子どもより親の方が心配でした。
週3回デイサービスに通っているけど、介護しながら働きに出るのは無理なので、自分の仕事を探すよりも先に、老人ホームを探しました。
公的施設は費用が安いけど、空きがなく入れない。
「どうしよう?」と思っている矢先に体調不良で入院し、介護付き有料老人ホームに入居することになりました。

離婚と介護が重ならなければもう少し一緒にいられたかな?と思うこともあります。
50代なら誰でも感じる老後の不安
- 老後の生活で子どもたちに迷惑をかけないか
- いつまで働き続けるのかという経済的不安
離婚してるとか、してないとか関係なく、50代になったら誰でも感じる老後の不安。
でも離婚後は、健康面の不安と経済面の不安がイコールになる。
だけど私が元気で働けさえすれば、どちらも解決できるので、日々健康に気を付けて、働けるうちにバリバリ働いてお金を貯めることにします。
50代離婚5年後のリアル

50代専業主婦だった私が、夫の不倫で熟年離婚した過程と、離婚後の生活をリアルに記録したブログです。
20~30代の若い世代の離婚と違い、人生の折り返し地点を過ぎ、子どもたちもある程度成長し、結婚生活にも夫婦関係にも惰性と諦めを感じていたころに起こった衝撃的な出来事でした。
- 50代になって今さら離婚?
- 私、何をして働けばいいの?
- これからの生活はどうなるの?
50代で離婚を考えたとき、一瞬でいろいろな不安が頭をよぎりました。
夫が不倫していることはわかっていたけど、離婚するのが得か損か?離婚するのは「今」なのか?経済的な不安と心の安らぎ、どちらを優先するべきなのか?
ひとりで悩んで、考えて、出した答えが「50代・専業主婦の熟年離婚」でした。
そして離婚5年後に思うことは・・・

50代で離婚したけど、想像してたより、かなり幸せ
50代離婚で悩む、5年前の私に届け

1966年生まれ。関東在住。
50歳で別居、51歳で離婚、5年後の現在は56歳。
子どもは3人、上2人は独立し、末っ子の高校生と同居中です。
子育てしながら働いていましたが、3人目出産・育児と親の介護のダブルケアで専業主婦になりました。
自分の気持ちを整理するブログ
別居期間中に、自分の気持ちを整理したくてブログを書いていました。
離婚してからは毎日が楽しくて、ブログの存在も忘れていましたが、久しぶりに読み返したら「こんなことで悩んでたのか?」と思う記事がたくさん残っていました。
「そんなこと心配しなくて大丈夫。」「あの頃、不安に思っていたことは起こってないよ。」と、今の私が、5年前の私に伝えられることがる。
5年前の私のように悩んでいる人に届くといいな。